女性の方、生理痛我慢していませんか??
- 2021年05月25日
- 生理のこと

こんにちは、グラン治療院の小早川です。
今回は「生理痛」についてお話いたします。
生理痛の原因は?
ひと言で生理痛といっても、痛みの程度や症状、痛みが出る場所などは、同じ女性でも一緒ではありません。
毎月生理の時期になると様々な症状を経験されている方も多いのではないでしょうか。
そんな多くの女性のお悩みでもある生理痛ですが、
「生理痛はあって当たり前」、「いつものことだから」と、我慢をしていませんか?
生理痛を軽減させるため日常生活でできることはたくさんあります。
ご紹介していきますので、ぜひお役立てください。
目次―
1.生理(月経)について
2.生理痛(月経痛)の時期と不調の要因
3.日常に支障をきたす生理痛「月経困難症」
4.セルフケア
5.最後に
生理とは
生理は、正式な医学用語で月経といいます。
月経とは、排卵が起きた後受精されなかった場合、赤ちゃんのベッドとして準備されていた子宮内膜が必要なくなり、それが剥がれ落ちるときに起こる出血のことを言います。
生理痛(月経痛)の時期と不調の要因
・生理(月経)前―
排卵後、女性ホルモンの一つ黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量は急激に増えます。
そして、受精卵が着床せずに生理が起こると一気に減ります。
この大きな変化で、身体をコントロールする自律神経がバランスをくずし、頭痛や胃痛、イライラなどの不調を引き起こします。
また、黄体ホルモン(プロゲステロン)は、乳腺を発達させる、体温を上げる、体内の水分を引き出すなどの作用もあるため、乳房が痛くなったり、だるさや下半身のむくみも起こりやすくなります。
生理の1~2週間前から生理が始まるまであらわれるこれらの症状は「月経前症候群(PMS)」と呼ばれています。
〈起こりやすい不調〉
・イライラ・頭痛・胃痛・乳房痛・肩こり・だるさ・集中力低下 など
・生理(月経)前半―
生理(月経)直前から前半まで、プロスタグランジンという物質が急に増えます。
この物質は子宮の収縮を促して生理の経血を身体の外に排出する役割を果たします。
この量が多すぎると収縮が強くなりキリキリとした痛みが発生します。
血管を収縮させる作用もあるので、腰痛やだるさ、冷えがひどくなります。
さらに胃腸の動きにも影響を与え、吐き気や下痢の原因にも。実は陣痛のときの痛みもこのプロスタグランジンが原因です。
また、生理痛のある女性では、子宮内膜や経血に含まれるプロスタグランジンの量が生理痛のない女性より多いこともわかっています。
〈起こりやすい不調〉
・下腹部の鈍痛やキリキリした痛み・めまい・吐き気・下痢 など
・生理(月経)後半―
血液の循環が悪くなり下腹部の鈍痛や、腰痛、冷え、むくみを引き起こします。
半身浴や食事などで血行不良を改善することで軽い生理痛なら改善することが出来ます。
〈起こりやすい不調〉
・下腹部鈍痛・腰のだるさ・冷え・むくみ など
日常生活に支障をきたす生理痛『月経困難症』
「月経困難症」とは、生理痛(月経痛)のなかでも日常生活に支障をきたすほどのものをいいます。
こちらにはタイプが2つあり、
何らかの病気が隠れている「器質性月経困難症」と、原因となる病気のない「機能性月経困難症」があります。
「器質性月経困難症」
子宮や卵巣になんらかの病気が隠れているものをいいます。
子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、クラミジア感染などの病気が原因となり、生理痛が起こる場合もあります。
20代後半から多くなり、症状は生理初日~3日目ごろを過ぎても続き、生理期間以外にも痛みが生じることもあります。
「機能性月経困難症」
病気が原因でない生理痛をいいます。
一般的に思春期から20代前半に多く、子宮の収縮を促す物質「プロスタグランジン」の分泌量が多い、子宮や卵巣が未成熟、冷え、ストレスなどが原因となり、生理痛が起こる場合もあります。
治療法は痛みの軽減となり、薬物療法に加え、軽い運動や腰を温めたりして血流を良くすることで痛みが和らぐ場合もあります。
セルフケア
日常生活の中で生理痛を解消していく方法
(1)アロマテラピー
ストレスを溜めていると生理痛の原因になります。
心の身体もゆっくりと休めて休息する時間が大切です。
〈おすすめのアロマ〉
・ラベンダー ・イランイラン ・ゼラニウム
※アロマオイルには薬理作用があり中には体調や体質によっては使用を控えた方が良いものもありますので、使用する際には使用上の注意を良く読みご使用ください
(2)足浴や半身浴
体を冷やしてしまうと生理痛を増強させてしまいますので、下半身の血液循環を改善すると痛みも緩和されます。
約41〜42℃位のお湯に15〜20分額に汗をかくくらいまで温まると効果的です。
(3)お灸
身体には多くのツボが存在しています。
お灸を行うと冷えの改善や、ストレスの緩和、リラックス効果も期待できます。
生理痛に効くツボ
・三陰交
別名「女性の足三里」と呼ばれるほど冷え症やむくみ、生理不順、更年期障害など女性疾患にはよく使用されるツボ。
場所:内くるぶしの頂点から指幅4本分上がったところで、骨と筋肉の境目
・血海
生理不順、生理痛、など婦人科疾患全般や、膝痛などに対応します
場所:膝のお皿から指幅3本分上上がったところで、太ももの内側
・気海
体を巡る気が集まる場所で元気の源と言われるツボ。
生理痛や生理不順、下腹部痛、腰痛、貧血の緩和に良いとされるツボ。
場所:おへその中心から指幅2本分下のところ
・腎兪
腰痛、むくみ、ストレス、だるさなどに効果的なツボです
場所:ウエストライン上の背骨の真ん中から、指幅2本分外側のところ
最後に
現代の女性が一生の中で月経を迎える回数は約450回。
昔の女性が一生の中で迎える月経数の約9倍にもなるといわれています。
初経年齢の低下、出産数の低下、出産年齢の上昇、晩婚化‥。様々なことが変化し、女性ホルモンにさらされている期間が長くなっているのです。
同じ女性でも痛みの大きさや症状は様々で、薬に抵抗を感じたり、一日二日乗り越えれば…。と我慢される方も少なくありません。
私もその一人です。
ですが鍼灸と出会って月経痛と向き合う中で、徐々にではありますが改善はみられます。
我慢せず、何か一つでも日々の生活の中に取り入れて頂ければと思います。
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私が書きました!
グラングラン
鍼灸師