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美容鍼灸で小顔!ダイエットや顔痩せにオススメ

2019年08月23日
美容鍼灸のこと
小顔

鍼やお灸を使って施術を行う鍼灸は日本や中国の伝統的な医療ですが、ここ数年で美容目的で鍼灸を受けられる方が増えてきました。今回は美容鍼灸について、効果や利用頻度、美容鍼灸のメリット、デメリットについて詳しくご紹介していきます。

そもそも美容鍼灸とは?

美容を目的としたお顔や身体に行う鍼灸施術を指します。お顔のツボや筋肉を鍼で刺激し、凝り固まった筋肉をほぐし、血流改善やコラーゲンの生成を促進します。また合わせて首や肩まわり、全身にも鍼灸施術を行うことで身体や内臓機能の調整を行い、健康的な美しさを目指します。

使用する鍼は?

治療院にもよりますが、一般的には0.10〜0.20㎜程度の鍼を使用することが多いです。鍼と聞くと注射針をイメージされる方もいらっしゃるかと思いますが、注射針(0.5㎜程度)と比べてもかなり細い鍼を使用しています。また現在は使い捨てのディスポーザブル品が主流となっています。※衛生面に関してご心配な方は施術を受けられる前に一度治療院に確認してみましょう。

美容鍼灸の5つの効果

美容鍼灸の効果の現れ方には個人差があります。

効果の現れ方も施術後すぐに実感しやすい「直後効果」時間の経過とともに現れる「事後効果」があります。ここでは特に美容鍼灸で現れやすい5つの効果をご紹介しています。

1.リフトアップ

鍼で凝り固まったお顔の筋肉を刺激することで、フェイスラインや顎下のたるみがすっきりします。また首肩まわりの鍼灸施術を行うことで顔まわりのたるみの改善にも繋がります。直後効果としても現れやすいリフトアップ効果は、即効性もあり大事なイベントや撮影前のタイミングで施術を受けられる方もいらっしゃいます。

2.頭痛、眼精疲労

現代人はパソコンやスマホなどの影響で頭や目を酷使しています。美容鍼灸では、目もとや頭の凝りを緩めることで眼精疲労や頭痛の改善も期待できます。また下図のようにお顔にある目のツボを鍼で刺激することで目の疲れやドライアイなどに対してアプローチもできます。疲れ目と眼精疲労について 

目の疲れにおすすめなお顔のツボ

3.肌荒れや吹き出物・ニキビ

東洋医学では、「お顔は内臓を写す鏡」と言われています。内臓の不調は肌トラブルの原因となり、また肌トラブルがおきる場所によって内臓の不調を知ることができると考えられています。鍼灸施術で内臓機能を整えることは、肌トラブルの解消にも繋がります。またお顔の不調に効果的なツボは身体にもあり、顔と身体を合わせて施術を受けることで根本的な改善を目指すことができます。

お顔と内臓機能の関わり

●額=気分の落ち込み、ストレス、胃腸機能の不調など

●鼻のてっぺん=消化不良、胃もたれ、胃の不調、気管支炎、鼻炎など

●右頬=気管支炎、のどの痛み、風邪、咳など

●左頬=生理不順、血行不良、寝不足、ストレスなど

●フェイスライン、顎下=足のむくみ、体の疲れ、婦人科系の不調、ホルモンバランスの乱れ

4.むくみ

むくみとは東洋医学では体の外に水分が排出できず、体内に余分な水が滞っている状態(水滞)と考えられています。原因は様々ですが、現代人に多いPCやスマホの長時間の使用による首肩こりや猫背などの姿勢不良も原因の一つです。鍼灸では、体内の気血の巡りを良くし、首肩こりを解消することでむくみの軽減や継続的な施術でむくみにくい体質作りを目指します。

5.小顔効果

美容鍼灸でお顔のたるみやむくみ、凝りなどを解消することで、お顔がスッキリと引き締まり小顔効果が期待できます。個人差はありますが、特にむくみや日常的な食いしばりなどによるエラの張りが強い方は、一度の施術でも小顔効果を感じて頂きやすいです。即効性はもちろんですが、メンテナンスとして定期的な施術をおすすめします。

美容鍼灸のデメリット?

ここまでは美容鍼灸の効果についてご紹介しましたが、逆に美容鍼灸のデメリットやリスクについてもご紹介していきます。

1.内出血

内出血とは、皮下で出血が起きることを言います。この場合、多くは皮膚表面に青紫色のアザが生じます。鍼灸・美容鍼灸では、鍼を打った箇所に内出血が生じる可能性があります。特に身体に比べて毛細血管の量が多い顔面部は、一時的に内出血が起きる可能性が高い箇所です。ただし、内出血は必ずしも出るものではなく体調や肌質によっても個人差があります。内出血の大きさや出る頻度なども個人差があり一概には言えませんが、内出血が出た場合は代謝とともに必ず消えますのでシミやアザになって残ることはありません。美容鍼灸院では施術前にリスク説明も一緒に行われることがほとんどですので、ご心配な点はしっかり説明を受け、ご自身が納得した上で施術を受けましょう。

2.好転反応

施術を受けた後に一時的に不快症状が出ることがあります。これを「好転反応」といいます。好転反応として起きやすい症状そとしては、筋肉痛様症状や倦怠感、お顔の関しては赤みやかゆみなどがあります。好転反応は必ずしも出るわけではなく、出た場合も症状の軽重や期間に個人差があります。好転反応が出ることは悪いことではありませんが、一時的な不快症状として現れるため、施術後は水分補給をしっかり行いゆっくり過ごしましょう。※その他、詳しくは好転反応についてをご覧ください。

どのくらいのペースで通うといい?

美容鍼灸は一回の施術でも直後効果として、目もとのスッキリ感やフェイスラインのたるみ解消を感じて頂けることが多いです。(※効果の現れ方には個人差があります。)さらに継続的に施術を受けることで肌質の変化やむくみづらさなどの持続的な施術効果が現れます。そのため、最初の5〜6回は2週間に一度のペースをオススメしています。その後は、月に1回などメンテナンスとして定期的に施術を受けることでお肌を良い状態に保つことができます。

 

終わりに

今回記事でご紹介した内容は鍼灸院によっても多少違いがありますので、実際に通う鍼灸院の鍼灸師さんともご相談してみてくださいね。鍼灸・美容鍼灸の施術は特に不調がなくても受けて頂くことで肌トラブルの予防や肌質改善が期待できます。日頃のケアとして、取り入れてみるのはいかがでしょうか。

私が書きました!

堀井桃子MOMOKO HORII

鍼灸師

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