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OIL~増やしたい油と減らしたい油~

2022年03月31日
食事

皆さんは、普段の食事で油を気にしていますでしょうか?

今回は油の種類や役割についてお話ししていきたいと思います。

油というとダイエットの敵だと思われがちな油ですが、細胞膜やホルモンなどの材料になり、肌に潤いを与え、体を作るうえで欠かせない必要な栄養です。

私たち人間の身体は細胞の集合体で出来ており、細胞は細胞膜と呼ばれる膜に覆われ、膜を通じて様々な物質の出し入れに関与してきます。この細胞膜が柔らかくしっかりと機能していると細胞の働きも活発に働きますが、細胞膜が硬く必要な物質の出入りが上手くいかなくなることで心身の不調を招いてしまいます。

 

 

幸せホルモンと呼ばれるセロトニンも細胞膜を通じて伝達されますが、細胞膜の影響できちんと伝わらないと不安に感じやすくなる為、心の健康にも関与します。

この細胞膜の性質を決める事に関わっているものが油(脂肪酸)です。さまざまな油がありますので正しい知識をもって油をバランスよく取り入れる事が大切です。

世の中には多くの油が存在していますが、主に4種類に分類されます。
・肉やバターなどに含まれる「飽和脂肪酸」

・オリーブ油などの「オメガ9系脂肪酸」

・コーン油やサラダ油、ゴマ油、加工食品などに含まれる「オメガ6系脂肪酸」

・アマニ油やエゴマ油、魚などに豊富な「オメガ3系脂肪酸」

 

 

4種類の中でも、「オメガ3系脂肪酸」と「オメガ6系脂肪酸」は体で作る事ができない為、「必須脂肪酸」と呼ばれており、外から取り入れる必要があります。どちらも大切な油ですが、オメガ6系は普段よく使用する油や多くの加工食品などに含まれている事から現代社会の食傾向からして取り過ぎている為、意識的に控えたい油です。

 

一方、現代人に不足している油がオメガ3系です。

オメガ3系は細胞膜を柔らかくする成分でもあり、不足する事で細胞膜が硬くなってしまいます。このオメガ3系の油は魚介類に多く含まれており、特にサバやイワシといった青魚に豊富に含まれていますが、現代人は昔と比較して魚を食べる事が減っている事から意識的に食べる事が大切です。

また、魚が苦手な方はアマニ油やエゴマ油もオメガ3系の油ですので積極的に取っていきましょう。

人間の細胞は、数か月かけて入れ替わっていきます。その為、普段から摂取する油の種類や量を見直していき、油以外にも食べるという事の大切さを改めて意識してみてください。

 

私が書きました!

川﨑 真澄MASUMI KAWASAKI

鍼灸師

所属:グラン治療院横浜スパイアス院
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