COLUMN

睡眠

臨床報告(睡眠に関するお悩み) 

2023年10月22日
睡眠
女性 43歳 会社員
症状:寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚めてしまう

【現病歴】

最近、入眠困難(寝つきが悪い)、中途覚醒(夜中に何度も目が覚めてしまう)で悩んでいる。
就寝時間は22時ごろで寝るまでに約1時間程度かかってしまう。睡眠導入剤などの薬は服用していない。
また、仕事でPCを使用することも多く、頚肩部がよく凝り、眼精疲労も強い。
現在、親が闘病中で余命宣告を受けており、精神疲労も重なり、全身の疲労感も強い。
生理痛があり、生理前は頭痛、気分の浮き沈みも強く現れる。手足末端や腹部がよく冷える。

【考察】

長期的な精神的ストレスにより脾気虚を起こし、脾が心血を生成できずに心血虚を招いたと考えられる。
また、心血不足により心神が滋養できないため睡眠障害や精神不安、疲労倦怠感などが現れたと考えられた。

【治療法】

頚肩部の凝りに対して、天柱、風池、完骨、百労、僧帽筋などへ刺鍼
また、C7~TH5まで盤龍刺、膈兪、肝兪、脾兪、腎兪、大腸兪、関元兪などへ刺鍼
巨骨、心兪、胃の六つ灸、関元兪、復溜などに灸
仰臥位にて、百会、四神聡、合谷、曲池、足三里、地機、三陰交などに刺鍼
陽池、内膝眼・外膝眼、解谿、三陰交に灸

【術後状態】

術後、表情が明るくなり身体の軽さやすっきりした。頚肩部の凝りが緩和し、背面部の張りも柔らかくなった。
約1週間後に2回目の来院時に状態を確認すると、数日間は夜中に起きることもなく、良く寝られた。また、頚肩周りの軽さを持続的に感じている。

私が書きました!

川﨑 真澄MASUMI KAWASAKI

鍼灸師

所属:グラン治療院横浜スパイアス院
プロフィールはこちら

INFORMATION