四十肩は放置NG!
- 2025年02月13日
- 四十肩

四十肩とは、正式には「肩関節周囲炎(けんかんせつしゅういえん)」と呼ばれる疾患です。
肩関節の周囲の組織(筋肉や腱、靭帯)が炎症を起こし、痛みや可動域の制限が生じるのが特徴です。
四十肩の主な症状
四十肩の症状は、大きく分けて以下の3つのステージを経て進行します。
① 急性期(発症〜数週間)
突然肩に痛みが出る
安静時や夜間でもズキズキ痛む
腕を動かすと激痛が走る
② 慢性期(数ヶ月〜半年)
痛みは落ち着くが、肩が動かしにくい
「肩が固まったような感じ」が続く
無理に動かそうとすると違和感がある
③ 回復期(半年〜1年)
少しずつ可動域が広がる
痛みが徐々に軽減する
完治するまでに半年から1年かかることも
四十肩は、最初の急性期が最も痛みが強い時期です。
この時期に無理をせず適切な対処をすることが、早期回復のポイントになります。
四十肩の原因とは?
四十肩の正確な原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関係していると考えられています。
加齢による組織の変化
年齢とともに、肩関節の周囲の腱や靭帯が劣化しやすくなるため、炎症が起こりやすくなります。
血行不良
肩周りの血流が悪くなると、筋肉や腱の柔軟性が低下し、炎症が起こりやすくなるとされています。
運動不足や姿勢の悪さ
長時間のデスクワークや猫背などの姿勢の悪さが、肩関節の動きを悪くし、四十肩を引き起こすことがあります。
肩関節の酷使
スポーツや仕事で肩を使いすぎると、肩関節に負担がかかり、炎症が起こることがあります。
四十肩の治し方とセルフケア
四十肩は自然に治ることもありますが、適切なケアをしないと長引く可能性があります。
急性期(痛みが強い時期)の対処法
安静にする
無理に動かさず、できるだけ負担をかけない
アイシング(冷やす)
炎症を抑えるために、氷をタオルで包んで肩を冷やす
痛み止めを使う
市販の鎮痛剤(ロキソニンなど)を服用するのも有効
慢性期(肩の動きが悪い時期)の対処法
温める
血行を良くするために、お風呂や蒸しタオルで肩を温める
ストレッチをする
無理のない範囲で、少しずつ肩を動かす
軽いマッサージ
肩周りの筋肉をほぐすと可動域が広がる
回復期(動かしながら治す時期)の対処法
肩のエクササイズ
腕をゆっくり回すなどの軽い運動を取り入れる
四十肩を予防する方法
肩のストレッチを習慣にする
毎日簡単なストレッチを行うことで、肩の柔軟性を維持し、四十肩を防ぐことができます。
正しい姿勢を意識する
猫背や巻き肩を避け、背筋を伸ばした姿勢を保つことが大切です。
適度な運動をする
ウォーキングや軽い筋トレで全身の血流を促すと、肩の動きもスムーズになります。
肩を冷やさない
冷房の効いた部屋では、ストールやカーディガンを使って肩を冷やさないようにしましょう。
鍼灸による四十肩の改善効果
血流改善
鍼を刺すことで血行を促進し、炎症の原因となる老廃物を排出
痛みの緩和
ツボを刺激することで、痛みを和らげるホルモン(エンドルフィン)の分泌を促進
筋肉の緊張をほぐす
硬くなった筋肉を緩め、肩の可動域を広げる
鍼灸治療の頻度
四十肩の症状によりますが、週1〜2回の治療を数ヶ月続けると改善が期待できます。
急性期には痛みを和らげる治療、慢性期には可動域を広げる治療を行うのが一般的です。
四十肩は誰にでも起こる可能性がある症状ですが、適切な対処をすれば痛みを和らげ、早期回復を目指すことができます。
四十肩に効果的なツボ
肩髃(けんぐう)(肩の前側にあるツボ)
肩井(けんせい)(首と肩の中間)
曲池(きょくち)(肘の外側のツボ)
合谷(ごうこく)(親指と人差し指の間)
これまでの臨床経験からも五十肩に対して鍼治療は大変有効な手段です。
早い段階で痛み、可動域の軽減がみられ、回数を重ねる事で全く気にならなくなったとご満足いただけるお客様が多いです。
早期の施術が望ましくもありますので、ぜひお早めにご活用くださいませ。
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私が書きました!
彦山 大樹DAIKI HIKOYAMA
鍼灸師
所属:グラン治療院ブエノスカリン院
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