五十肩
- 2022年01月31日
- 肩こり
グラン治療院の彦山です。
鏡の前に立ち、両腕を横から上げてみてください。
左右の腕が同じ角度まで上がっていますか?
同じ角度まで上がっていなければ、五十肩の疑いがあります。
五十肩
関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節の周囲に炎症が起きることが主な原因として考えられています。
五十肩になると手を挙げる動作や、手のひらを返すような動作で肩が痛むようになります。
髪を結ぶ、背中に手を回す、ネクタイを結ぶなどの動作が難しくなり、日常生活にも支障をきたしてしまいます。
また、夜中にズキズキと痛み、睡眠も影響を及ぼします。
名前のとおり、中年以降、特に50歳代に多くみられます。
急性期(2週間~1ヶ月)
強い炎症が起きている状態で、肩を動かしたときだけでなく、安静時や就寝時にも強い痛みが現れます。
日常生活では衣服の着脱、重量物の保持などが困難になります。
【鍼でのアプローチ】
痛みの軽減と筋肉の硬化予防を目的に、首、肩周りの循環改善のため鍼施術をします。
また、夜間の痛みがひどい場合は、中枢神経(脳と脊髄)を鎮静させるため後頚部や頭部側面のツボを刺激します。
この時期に温めたり、運動療法をしてしまうと、炎症を促進させ痛みが強くなることがあるので注意が必要です。
慢性期(6か月)
激しい痛みは軽減しますが、肩関節が動かしにくくなります。
【鍼でのアプローチ】
患部を温め、鍼で肩周りの筋肉や深部の筋をほぐしていきます。
可動域の改善のため、肩周りの筋肉に鍼を刺しながら動かす運動鍼という施術も効果的です。
またお風呂でしっかりと温めてあげるのもおすすめです。
回復期(1年)
痛みが解消し、だいぶ腕が動かせるようになります
再発防止の為、鍼による施術を行います。
おススメセルフケア
痛い方の肩を下にした横向きは痛みが強まりやすいです。
肩が痛く眠れない時は、痛いほうの肩を上にして横向きに寝転がってみてください。
また、背中に柔らかいクッションを置き、肩を高い位置に保ちましょう。
寝返りも打ちにくく、腕も背中側に落ちなくなります。
これまでの臨床経験からも五十肩に対して鍼治療は大変有効な手段です。
早い段階で痛み、可動域の軽減がみられ、回数を重ねる事で全く気にならなくなったとご満足いただけるお客様が多いです。
早期の施術が望ましくもありますので、ぜひお早めにご活用くださいませ。
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私が書きました!
彦山 大樹DAIKI HIKOYAMA
鍼灸師
所属:グラン治療院横浜スパイアス院
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