美容鍼を受けた後に「青あざのようなものができた」「これって大丈夫?」と不安になった経験はありませんか?
美容鍼では、鍼が皮下の毛細血管に触れることで、一時的に内出血が起こることがあります。
多くの場合、内出血は時間の経過とともに自然に吸収され、1~2週間程度で目立たなくなります。
ただし、大きさや部位、体質などによって消えるまでの期間には個人差があります。
本記事では、美容鍼で内出血が起こる原因から、治るまでの期間、施術後の注意点、内出血をできるだけ目立たせないためのポイントまで詳しく解説します。
美容鍼の内出血とは?
まず、「内出血」とはどのような状態なのでしょうか。
私たちの皮膚の下には、目には見えない非常に細い血管がたくさん存在しています。
美容鍼では、非常に細い鍼を皮膚に刺して施術を行います。
その際、鍼先が皮膚の中にある細い血管に偶然触れることがあります。
血管に傷がつくと、そこから少量の血液が周囲の組織ににじみ出ることがあります。
これが内出血です。
皮膚の表面から血液が出てくる「出血」と違い、内出血では血液が皮膚の内側にとどまります。
そのため、時間の経過とともに赤紫色や青紫色のように見えることがあります。
一般的に「青あざ」と呼ばれているものも、このように皮膚の下で起こった出血によって生じます。

美容鍼ではなぜ内出血が起こるの?
美容鍼の内出血が起こる最大の理由は、皮膚の中に非常に細い血管が存在しているためです。
美容鍼で使用する鍼は非常に細いものですが、細いからといって血管に絶対に触れないわけではありません。
顔には、目には見えない細かな血管が数多く存在しています。
そのため、施術者が皮膚の状態や解剖学的な位置を確認しながら丁寧に施術を行っていても、鍼先が血管に偶然触れる可能性があります。
これは美容鍼だけに限った話ではありません。
採血や注射を受けたあとに、針を刺した部分が青あざになった経験がある方もいるのではないでしょうか。
これも、針が血管に触れることで皮下に血液がにじむことによって起こります。
美容鍼も同じように、皮膚に鍼を刺す以上、内出血が起こる可能性はゼロではないのです。
美容鍼の内出血は施術の失敗?
内出血=失敗とは限らない
美容鍼を受けたあとに内出血ができると、
「鍼を刺す場所を間違えたのでは?」
「施術がうまくいかなかったのでは?」
と心配になる方もいるかもしれません。
しかし、内出血が起こったという事実だけで、施術が失敗したとはいえません。
顔には非常に細かな血管が数多く存在しており、それらをすべて肉眼で確認することはできません。
そのため、安全に配慮して丁寧に施術を行っていても、鍼先が細い血管に偶然触れることがあります。
もちろん、施術者には内出血を含めたリスクをできる限り抑えるための知識や技術が求められます。
一方で、「内出血を完全にゼロにすること」と「安全に配慮した施術を行うこと」は同じではありません。
内出血が起こる可能性を正しく理解したうえで、必要以上に不安にならないことも大切です。
美容鍼で内出血しやすい人は?
美容鍼の内出血には個人差があります。
同じ施術を受けても、ほとんど内出血しない方もいれば、比較的あざができやすい方もいます。
例えば、
・皮膚が薄い方
・血管が目立ちやすい方
・内出血がもともとできやすい方
・血液を固まりにくくする薬を使用している方
などは、内出血が起こった場合に目立ちやすくなる可能性があります。
また、同じ人でも毎回同じように内出血するとは限りません。
「前回は内出血しなかったのに、今回はできた」ということもあります。
これは、鍼先と血管の位置関係などが毎回まったく同じではないためです。
筋肉の凝りや肌の状態も内出血の起こりやすさに関係する?
美容鍼を受ける方の中には、
「いつも同じ場所に内出血ができる」
「凝っているところだけ内出血ができた」
と感じる方もいらっしゃいます。
内出血の起こりやすさは、単純に「鍼を刺した場所」だけで決まるものではありません。
皮膚の厚さや血管の位置、血管の状態など、さまざまな要素が関係しています。
また、筋肉の緊張が強い部分や、乾燥・肌荒れなどによってお肌のコンディションが低下している部分では、局所の循環状態や組織の状態が普段と異なっている場合があります。
こうした状態が、鍼による刺激に対する反応や、内出血の起こりやすさに関係する可能性も考えられます。
例えば、日常的に表情筋をよく使う部分や、噛みしめなどによって筋肉の緊張が強くなっている部分では、血流がスムーズでない状態になっていることがあります。
また、乾燥や肌荒れなどでお肌のバリア機能が低下している場合には、普段より刺激に敏感になっていることもあります。
「今日は少し肌が敏感だな」「いつもより顔が凝っているな」
という日には、施術前にそのことを施術者へ伝えていただくことも、安心して美容鍼を受けるためのポイントです。
美容鍼は毎回同じ条件で行うものではありません。
その日の肌状態や筋肉の緊張状態などを確認しながら、一人ひとりの状態に合わせて施術することが重要なのです。

美容鍼の内出血は何日で消える?
内出血は時間とともに少しずつ薄くなる
美容鍼による内出血は、時間の経過とともに少しずつ目立たなくなっていくのが一般的です。
内出血の大きさや場所、体質などによって個人差がありますが、小さな内出血であれば数日から1〜2週間程度を目安に、徐々に薄くなっていくことが多いです。
ただし、すべての方が同じ期間で消えるわけではないので、内出血の大きさや程度によっては、それ以上の期間が必要になる場合もあります。
そのため、結婚式や撮影、大切なイベントなど、顔を見られる予定がある場合は、できるだけ余裕を持って美容鍼を受けることをおすすめします。
内出血の色が変化するのはなぜ?
美容鍼のあとにできた内出血は、時間の経過とともに色が変化することがあります。
例えば、
赤色 → 赤紫色 → 紫色・青色 → 緑色・黄色っぽい色 → 徐々に薄くなる
というように変化することがあります。
「昨日より色が濃くなった気がする」と感じることもあるかもしれません。
しかし、内出血は時間の経過によって見た目の色が変化することがあります。
皮膚の下ににじみ出た血液が、少しずつ分解・吸収されていく過程で色が変わって見えるためです。
そのため、色が変化したからといって、必ずしも悪化しているというわけではありません。
美容鍼で内出血したらどうすればいい?
美容鍼のあとに内出血ができた場合、まずは慌てずに経過を見ましょう。
小さな内出血であれば、時間とともに血液が吸収され、徐々に目立たなくなっていくことが多いです。
では、内出血ができてしまった場合、お客様自身でできることはあるのでしょうか?
施術直後は「冷やす」ことがポイント
美容鍼を受けた直後に、鍼を刺した部分に赤みや腫れがあり、その後に内出血が起こりそうな状態の場合は、患部を軽く冷やすことがひとつの方法です。
冷たいタオルや、タオルで包んだ保冷剤などを使用し、肌に直接当て続けないようにしましょう。
ただし、強く押さえつけたり、長時間冷やし続けたりする必要はありません。
特に美容鍼の直後は、皮膚に刺激が加わった状態です。
「早く消したい」と思って、患部を強く揉んだり、マッサージしたりするのは避けましょう。
内出血ができた後は、強く触らない
内出血ができると、つい指で触ったり、揉んだりして確認したくなるものです。
しかし、強くこすったり揉んだりすることで、かえって患部への刺激が増えてしまう可能性があります。
そのため、内出血ができた部分はできるだけ刺激せず、自然に吸収されるのを待つことが大切です。
洗顔やスキンケアをするときも、強くこすらず、やさしく行うようにしましょう。
翌日以降は「温める」
内出血ができてから時間が経過し、腫れや熱感などが落ち着いている場合には、入浴などによって身体を温めることもできます。
ただし、「温めれば必ず内出血が早く消える」というわけではありません。
特に内出血ができた直後で、まだ腫れや熱感がある場合には、無理に温めたり、強い運動をしたりすることは避けたほうがよいでしょう。
内出血の状態に合わせて、刺激を与えすぎないことが大切です。
十分な睡眠とバランスのよい食事を心がける
内出血を一晩で消すような方法はありません。
最終的には、身体が時間をかけて皮下ににじんだ血液を吸収していく必要があります。
そのため、特別なことをするよりも、普段から十分な睡眠をとり、バランスのよい食事を心がけることが大切です。
「早く消したいから」と、特定の食品やサプリメントだけを大量に摂取することはおすすめできません。
基本的な生活習慣を整えながら、身体の自然な回復を待ちましょう。
内出血を早く消すために大切なのは「刺激しすぎないこと」
美容鍼の内出血ができたとき、「何かして早く消したい」と思うのは当然です。
しかし、内出血は無理に触ったり揉んだりすることで早く消えるものではありません。
むしろ、患部を強く刺激せず、状態に合わせて適切にケアすることが大切です。
内出血は、身体が時間をかけて処理していくものです。
「できてしまったから、何とかしなければ」と焦る必要はありません。
適切にケアしながら、少しずつ薄くなっていく経過を見守りましょう。

施術者側でもさまざまな点に配慮しています
美容鍼による内出血は完全に防ぐことができない一方で、施術者側の技術や抜鍼時の対応によって、内出血の広がりや目立ち方に配慮することは重要です。
抜鍼するときの鍼の向きにも注意する
美容鍼では、鍼を刺す「刺鍼」だけではなく、鍼を抜く「抜鍼」も大切な工程です。
鍼を抜く際には、鍼を刺入した方向や角度を意識しながら、できるだけ組織に余計な刺激を与えないように抜鍼することが重要です。
鍼が皮膚や皮下組織を通過している状態で、抜鍼時に必要以上の刺激が加われば、周囲の組織に負担をかける可能性があります。
抜鍼時に出血が確認された場合は、適切に圧迫する
もうひとつ大切なのが、抜鍼後の圧迫です。
鍼を抜いた際に出血が確認された場合には、その部分を適切に圧迫します。
これは、鍼によって傷ついた細い血管からの出血が続いたり、周囲に血液が広がったりすることをできるだけ抑えるためです。
特に顔は皮膚が薄い部分も多いため、ほんの小さな内出血でも目立つことがあります。
そのため、抜鍼後に出血の有無を確認し、必要に応じてしっかり圧迫することは、内出血への対応として重要な工程のひとつです。
施術者としての経験上も、抜鍼時の鍼の扱い方や、出血が確認された際の圧迫の仕方によって、その後の内出血の目立ち方に違いを感じることがあります。
「刺す技術」だけではなく「抜く技術」も大切
美容鍼というと、「どこに鍼を刺すか」に注目されがちです。
もちろん、鍼を刺す位置や深さ、角度などは重要です。
しかし、それと同じように、
「どのように鍼を抜くか」
「抜いた後の状態をどう確認するか」
「出血があった場合にどう対応するか」
ということも大切です。
美容鍼は、鍼を刺して終わりではありません。
刺鍼から抜鍼、そして施術後の状態確認まで、一つひとつの工程を丁寧に行うことが、安全に配慮した施術につながります。
内出血を完全にゼロにすることはできなくても、起こり得る内出血に対して適切に対応することは、施術者ができる大切な配慮のひとつです。

まとめ|美容鍼の内出血は「知っておくこと」が大切
美容鍼で起こる内出血について解説しました。
美容鍼の内出血は、鍼先が皮膚の中にある細い血管に偶然触れることで、血液が周囲の組織に少量にじみ出ることで起こります。
顔には非常に細かな血管が数多く存在するため、どれだけ丁寧に施術を行っても、内出血が起こる可能性を完全にゼロにすることはできません。
一方で、内出血が起こったからといって、必ずしも施術の失敗というわけではありません。
多くの場合、時間の経過とともに色が変化しながら、少しずつ吸収されて目立たなくなっていきます。
美容鍼を受ける際には、「内出血が起こる可能性はゼロではない」ということをあらかじめ知っておくことが大切です。
そして、内出血の可能性も含めて、施術内容や起こり得る反応について丁寧に説明してくれるサロンを選ぶことも重要です。
美容鍼は、メリットだけを伝えるのではなく、起こり得る反応についても正しく説明することが、安心して施術を受けていただくための第一歩です。
「美容鍼を受けてみたいけれど、内出血が少し心配」という方も、気になることがあれば施術前に施術者へ相談してみてください。
正しい知識を持って美容鍼を受けることで、より安心して美容鍼を取り入れていただけるはずです。
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