COLUMN

胃腸

乱れた胃腸を鍼灸で回復

2025年03月14日
胃腸

 

「胃もたれしやすい」「食欲がわかない」「お腹の調子が悪い」

そんな悩みを抱えていませんか?

胃腸の不調は、ストレスや生活習慣の乱れ、加齢などが原因で起こります。特に現代社会では、食生活の欧米化や忙しさからくるストレスで、胃腸のトラブルを抱える人が増えています。

そんな中、鍼灸(しんきゅう)が「胃腸の不調」に有効であることをご存じでしょうか?

東洋医学では、胃腸の働きを整えることが健康の基本とされており、鍼やお灸を使った施術で胃腸の機能を高めることができます。

 

 

胃腸の働きと東洋医学の考え方

胃腸は「気血(きけつ)」の源

東洋医学では、胃腸のことを「脾(ひ)」や「胃(い)」と呼びます。

脾と胃は、食べ物を消化し、エネルギー(気)や血液(血)をつくる重要な役割を担っています。

この「気血」が十分に巡ることで、全身にエネルギーが供給され、健康が維持されるのです。

 

 

 

胃腸の働きが低下すると現れる症状

・食欲不振

・胃もたれ

・下痢や便秘

・疲れやすい

・顔色が悪い

・手足が冷える

このような症状が続くと、栄養が十分に吸収されず、全身の不調につながることがあります。

そのため、胃腸の健康を保つことは、体全体のバランスを整えることにもつながるのです。

 

 

胃腸の不調の原因とは?

  • ストレスと自律神経の乱れ

胃腸の働きは、自律神経(交感神経と副交感神経)によってコントロールされています。

ストレスがたまると交感神経が優位になり、胃腸の動きが悪くなります。

その結果、胃の痛みや胃もたれ、便秘などの症状が出ることがあります。

 

  • 食生活の乱れ

暴飲暴食、脂っこい食事、冷たい飲み物のとりすぎなどは、胃腸に大きな負担をかけます。

また、食事の時間が不規則だと、消化機能がうまく働かなくなり、胃腸の不調を引き起こす原因になります。

 

  • 冷えや血行不良

東洋医学では、「冷えは万病のもと」と言われるように、体が冷えると胃腸の働きも低下します。

特に、冷たい食べ物や飲み物をとりすぎると、胃腸の動きが鈍くなり、消化不良を起こしやすくなります。

 

 

 

日常生活でできる胃腸ケア

① 規則正しい食生活を心がける

食事の時間を一定にする

よく噛んで食べる

暴飲暴食を避ける

 

② ストレスをためない工夫

深呼吸やストレッチでリラックスする

質の良い睡眠をとる

自分なりのストレス発散法を見つける

 

③ 体を冷やさない

冷たい飲み物を控え、温かい飲み物をとる

足元やお腹を冷やさないようにする

適度な運動で血流を促進する

 

 

 

鍼灸で胃腸を整える

自律神経を整え、胃腸の動きを改善

鍼灸は、自律神経のバランスを整えるのに効果的です。

特に、お腹や手足のツボを刺激することで、副交感神経が優位になり、胃腸の働きが活発になります。

これにより、胃のもたれや食欲不振の改善が期待できます。

 

血行促進と冷え対策

お灸(きゅう)は、温熱効果によって血流を促進し、胃腸の冷えを改善します。

特に、足元やお腹を温めることで、胃腸の動きが良くなり、消化吸収がスムーズになります。

 

消化機能を高めるツボ

中脘(ちゅうかん)(みぞおちとおへその間)…胃の働きを高める

 

足三里(あしさんり)(膝の下、すねの外側)…胃腸の調子を整え、疲労回復にも効果的

 

合谷(ごうこく)(手の甲、親指と人差し指の間)…ストレスを和らげ、消化機能を促進

 

 

胃腸の不調は、ストレスや生活習慣の影響を受けやすく、放置すると体全体のバランスを崩す原因になります。

東洋医学では、胃腸の健康を「気血」の巡りと深く関係すると考え、鍼灸で整えることができます。

特に、自律神経の調整、消化機能の向上、冷えの改善に効果が期待できるため、慢性的な胃腸の不調に悩んでいる方は、一度鍼灸を試してみてはいかがでしょうか?

日常生活のちょっとした工夫と組み合わせることで、胃腸の健康を守り、快適な毎日を送ることができます。

あなたの胃腸を整え、健康な体づくりをサポートするために、鍼灸をぜひ活用してみてください。

 

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彦山 大樹DAIKI HIKOYAMA

鍼灸師

所属:グラン治療院ブエノスカリン院
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