美容鍼がニキビに良いことを知っていますか?
- 2020年01月30日
- 肌のこと
こんにちは、グラン治療院、統括院長の栗本夏帆です。
今回は、多くの方のお悩みの1つ”ニキビ”と”美容鍼”についてお話していきます。
みなさま、美容鍼がニキビに良いことを知っていますか?
これから、私の実体験をお話します。
私自身つらいニキビ肌に悩む1人でした・・・
ニキビの種類
まず、ニキビについて簡単に説明します。
専門的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせい ざそう)」と言います。
これは毛穴にできた隆起のことで、
●皮脂などの分泌物がたまった「白ニキビ」
●白ニキビの毛穴が開き、メラニン色素や酸化された皮脂などによって黒く見える「黒ニキビ」
●白ニキビが悪化し、たまった皮脂にアクネ菌と呼ばれる菌が感染して炎症が起こった「赤ニキビ」
赤ニキビは化膿しやすく、ニキビ痕が残ってしまうこともあります。
●赤ニキビがさらに悪化し、炎症が激しくなった「黄ニキビ」
てっぺんに黄色い膿(うみ)が見えます。
このような種類があります。
ニキビ治療の第一歩は、まずはご自身がどの状態にあるかを知ることです。
お鏡で確認してみましょう。
ニキビの状態により、治るスピードも変わってきます。
なぜ美容鍼がニキビに良いの?
ではなぜ美容鍼がニキビに良いのでしょうか?
それは「創傷治癒(そうしょうちゆ)」の力が働くからです。
美容鍼では、皮膚に鍼を打つことで皮膚表面に目に見えない傷を作ります。この傷を修復しようとする力が「創傷治癒力(そうしょうちゆりょく)」です。
傷が修復される際に、お肌のコラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。コラーゲンはタンパク質の1種で人体を構成する重要な成分のひとつです。皮膚の約70%をコラーゲンが占めているといわれています。
真皮層にあるコラーゲンは、お肌の弾力性に関わるエラスチンとアミノ酸とつながり、正しい構造で存在することが美しい肌のためにとても大切とされています。
ニキビができターンオーバーが正常ではない肌は、コラーゲンやエラスチンのバランスが崩れ、お肌に栄養がいかなくなります。
(参考文献)
・小川和宏『PDGFとEGFとによる創部瘢痕形成減少の検討』(『岐阜歯科学会雑誌』33巻1号、1-9、2006年)
・山本丈至『創傷治癒のメカニズムとケガの功名 : 生命の神秘と科学の醍醐味』(『Biophilia』Vol.7 No.4、44-47、2011年)
グラン治療院の美容鍼
真皮層の深さまで鍼を刺す
グラン治療院では、コラーゲンやエラスチンを産生させる真皮層にまで鍼を届かせるように刺鍼(鍼を打つこと)します。
真皮層に小さな傷をつけることによりその傷を治そうと真皮層の線維芽細胞が活性化され、その際にコラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。
そうすることで、お肌のターンオーバーが促進され徐々にニキビが良くなってきます。
お顔の全ての面の血流を最大化させる
グラン治療院では80~100本の鍼をお顔に打っていきます。
多くの小さな傷をつけることで、より線維芽細胞が活性化します。
また鍼を打った半径1センチ以内の血行が一番促進されるという研究結果をもとに、鍼と鍼の間隔を2センチ以内にして多くの鍼を打っていきます。
そうすることで、血行促進作用により肌の代謝もあがり、お顔には胃や消化器系のツボも多くあるのため内側から肌質を改善していけます。
(参考文献)
・大久保正樹、浜岡隆文、村瀬訓生、黒澤裕子「近赤外分光法を用いた鍼灸刺激による筋血液量測定についての検討」(『脈管学』46:37-43、2006年)
では実際に、美容鍼でのニキビ治療の経過をみていきましょう。
美容鍼でのニキビ治療の経過
2017年12月31日開始
こちらは私自身(統括院長栗本)の肌です。
白ニキビや赤ニキビが混合し炎症しているため、周りの肌も赤くなっています。
2018年2月9日
一度赤みが増しひどくなったようにみえますが、これは好転反応(こうてんはんのう)といい、治そうという力が働き、体の中にある悪いものが外に出ようとしている状態です。
ここで、ひどくなったと思わず根気よく続けることが重要です。
2018年3月14日
徐々にニキビの赤みがひいてきているのがわかります。
2018年6月30日
赤ニキビは引いてきていますが、ニキビ跡が目立ち全体に血色が悪く茶色くみえます。
2018年10月13日
徐々にニキビ跡が薄くなり、肌色が良くなってきているのがわかります。
2019年4月6日
毛穴、クレーターが少し目立ちますがニキビ跡も消え、肌のざらつきがなくなってきているのがわかります。
美容鍼を行う頻度は?
私の場合は、
2018年1月~2月は1週間に1回必ず美容鍼を行いました。
はじめの炎症がひどいときに美容鍼を行うと、お顔の熱が放散されるため施術後は赤みが引きました。
ただ、頬全体のニキビがひどいので、ターンオーバーを促進させるため根気よく週に1度必ず行いました。
3月~6月は1ヵ月に3回美容鍼を行いました。
徐々に赤みはひきましたが、新しくニキビができたりと不安定な状態が続いているため、間隔は開けすぎずに行いました。
新しくできるニキビは3~5本の鍼で囲うことで皮膚の隆起が平らになり、直りが早くなります。
7~12月は2週間に1回美容鍼を行いました。
ニキビ跡が気になるため、ターンオーバーの促進と効果を定着させるため月に2回を続けました。
2019年に入ってからは月に1度美容鍼を行いました。
ニキビができた際は3~5本の鍼でニキビを囲い治りを早くしました。
こちらの来院ペースは私自身の例ですが、お悩みにより間隔は変わってきます。
やはり、ニキビが繰り返さなくなるまでしっかりと治したいという方は根気よく続けることが大切です。
こちらも合わせてご覧ください。
YouTubeニキビ美容鍼
美容鍼でのニキビ治療のまとめ
いかがでしたでしょうか。
御覧のように状態により時間はかかりますが、定期的に根気よく続けることでお肌は生まれ変わります。
なにをしても良くならないと悩んでいる方、美容鍼という選択肢はいかがでしょうか?
先ほどの経過写真はすべて私自身の写真です。
私もニキビに悩んでいる一人でした。
本当に写真を撮っておいてよかったと思いました。
治ったからこそお見せすることができるようになりましたが、
当初は人に会うのも嫌でした。
しかし、ここまで良くなったことを伝えたいと思い今回この記事を書かせて頂きました。
美容鍼だけとはいいません。
食生活の改善、基礎化粧品の見直しなどいろいろと試しました。
お肌に自信のない方、どうしたらいいかわからない方。
ぜひご相談ください。
グラン治療院東京 統括院長
栗本 夏帆
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私が書きました!
グラングラン
鍼灸師