今年の花粉は過去最悪!?
- 2025年02月28日
- 季節の症状

「毎年この時期になるとつらい……」
「マスクや薬だけでは対処しきれない」
「薬に頼らず自然な方法で症状を軽減したい」
春の訪れとともに、多くの人を悩ませる「花粉症」。
目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりといった症状に苦しむ人は年々増え、日本では国民の約4割が花粉症を患っていると言われています。
花粉症の原因とは?なぜ春に多いのか
花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉が体内に入ることで免疫システムが過剰反応し、アレルギー症状を引き起こす病気です。
本来、体の免疫機能は細菌やウイルスから身を守るために働きます。
しかし、花粉症の場合は無害な花粉に対して過剰に反応し、炎症を引き起こしてしまうのです。
春に花粉症がひどくなる理由
春に花粉症が多くなるのは、日本に生息するスギやヒノキの花粉が大量に飛散するためです。
特にスギ花粉は、日本の国土の約18%を占めるスギ林から大量に放出され、2月~4月にピークを迎えます。
また、近年の温暖化の影響で花粉の飛散量は増加傾向にあります。
都市部ではアスファルトの上に落ちた花粉が再び舞い上がる「再飛散」も問題になっています。
なぜアレルギー症状が起こるのか?
花粉が体内に侵入(鼻や目から入り込む)
免疫システムが過剰反応(「異物」と判断し、抗体を作る)
ヒスタミンが放出される(炎症反応を引き起こし、くしゃみ・鼻水・目のかゆみを発生)
代表的な花粉症の症状
目の症状(かゆみ、充血、涙目)
鼻の症状(くしゃみ、鼻水、鼻詰まり)
喉・皮膚の症状(喉のイガイガ、咳、肌荒れ)
全身の症状(倦怠感、集中力低下、頭痛)
今日からできる!花粉症対策
① 花粉を「体に入れない」対策
マスク・メガネの着用
→ 花粉カット効果の高いマスク(不織布マスク)や、花粉防止メガネを活用。
服装に注意
→ ウールやフリースは花粉が付着しやすいため、ポリエステルやナイロン素材の服を選ぶ。
帰宅時のルール
→ 玄関前で衣服を払う、洗顔・うがい・鼻うがいをする。
② 室内の花粉を減らす
換気のタイミングを工夫
→ 花粉の飛散量が少ない朝・夜に換気し、昼間の換気は避ける。
空気清浄機の活用
→ 花粉を99%除去するHEPAフィルター搭載のものが効果的。
布団・洗濯物は室内干しに
→ 外干しを避け、乾燥機や浴室乾燥を活用する。
③ 食生活の改善で花粉症を和らげる
ヨーグルト(乳酸菌)
→ 腸内環境を整え、アレルギー症状を軽減する。
青魚(EPA・DHA)
→ 抗炎症作用があり、鼻詰まりを緩和する。
レンコン・納豆(ポリフェノール)
→ 免疫のバランスを整える働きがある。
鍼灸で花粉症を改善!東洋医学のアプローチ
東洋医学における花粉症の考え方
東洋医学では、花粉症の原因は**「気(エネルギー)の乱れ」や「腎・肺・脾の弱り」**と考えられます。
特に、免疫力の調整を司る「肺」や「腎」の機能が低下すると、アレルギー症状が出やすくなるとされています。
鍼灸で期待できる効果
免疫バランスを整え、花粉に過剰反応しにくくする
鼻詰まりを改善し、呼吸をスムーズにする
自律神経を整え、アレルギー症状を軽減する
花粉症に効果的なツボ
迎香(げいこう)(小鼻の横)
→ 鼻詰まりを改善
印堂(いんどう)(眉間の中央)
→ くしゃみや鼻水の緩和
合谷(ごうこく)(手の親指と人差し指の間)
→ 免疫力を高め、炎症を抑える
足三里(あしさんり)(膝下の外側)
→ 体質改善・免疫強化
花粉症は適切な対策をすれば症状を大幅に軽減することが可能です。
「薬だけに頼りたくない」「体質から改善したい」という方は、ぜひ鍼灸も花粉症対策の一つとして取り入れてみてください!
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私が書きました!
彦山 大樹DAIKI HIKOYAMA
鍼灸師
所属:グラン治療院ブエノスカリン院
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