熱中症対策に押さえておきたい3つのポイント
- 2019年06月13日
- 季節の症状
日本の夏は、高温多湿で熱中症になりやすい気候です。熱中症で、毎年4万人以上の方が救急搬送されています(参考資料参照)。
暑さや湿度に身体が適応できず、体温が異常に高くなった状態でいると熱中症になります。このような状態になることを防ぐために、適時、水分を補給したり身体の温度を下げてあげることが必要です。
熱中症の症状
熱中症の症状は、重症度によりI度(軽症)・Ⅱ度(中等症)・Ⅲ度(重症)に分類されます。
熱中症の予防と対策 <3つのポイント>
熱中症は正しい予防と対策方法を知り、まずは熱中症にならないようにすることが大切です。
私は大丈夫、ではなくきちんと予防することを心がけましょう。
1.こまめな水分補給
と言っても、「こまめ」って具体的にどのくらいの頻度?と思われる方もいるかもしれません。
一般的に、運動せず室内で過ごす大人であれば、1日2Lの水分摂取が原則です。
しかし、一度にたくさんの水を飲んでも効果はありません。胃が吸収できる1回の水分摂取量は、200〜250mlなので、コップ一杯程度の水分を1日に6〜8回に分けて飲むようにしましょう。
また、一日の活動量や発汗量で水分の必要量も変わるので、自分の活動量に合わせて調整できるといいですね。
2.日差し対策
帽子や日傘を使用することで直射日光をできるだけ避けましょう。
また日中は日かげを選んで歩いたり、日かげで活動するようにし、日差しを浴び続けないように意識することも大切です。
3.気温や「暑さ指数(WBGT)」を気にしましょう
自分がいる環境の気温や熱中症の危険度を判断する数値「暑さ指数(WBGT)」※を日ごろから気にしておくようにしましょう。
※環境省では平成18年より熱中症予防情報サイトにて公開しています。
詳しくはこちら
冷却グッズの活用
最近では熱中症対策として、様々な冷却グッズも販売されています。
冷却シート・スプレー・氷枕など、普段使いできるものから真夏の夜を乗り切る快眠グッズまで幅広くありますので、活用することもおすすめです。
いつでもどこでも簡単に『ペットボトル冷灸』
この夏、簡単にセルフケアとして活用できる熱中症対策、『ペットボトル冷灸』をご紹介させて頂きます。
身近にあるペットボトルを使った、いつでも・どこでも・誰でも簡単に行うことができるセルフケア方法です。
①誰でも手軽にできる
②東洋医学の理論がベース
③コンビニ・自動販売機の飲料でもできる
④速攻で汗を抑えたいときにも活用可能
方法はとても簡単
飲み終えたペットボトルにお水を入れて冷蔵庫で冷やします(または冷凍庫で凍らす)。
冷えたペットボトルでツボを押したり転がしたりして冷たい刺激を与えていきます。
冷凍したペットボトルでは刺激が強いと感じる場合は、衣服の上から、またはタオルを当てて行います。
熱中症対策のツボ
人中 (じんちゅう)
鼻の下のくぼみ、上唇と鼻の中間にあります。
熱により現れる軽い倦怠感やめまいなどの症状の緩和が期待できます。
翳風 (えいふう)
耳たぶの裏側の耳の付け根の部分で、窪んだ所にあります。
ここには血管やリンパ線が集まっている部分ですので、優しくペットボトルを転がすように刺激していきます。
大包 (だいほう)
ワキに手を入れるとちょうど小指が当たる部分にあります。
舞妓さんは着物を着ていても汗をかかないのは、帯でこのツボを押していることが理由とも言われていて、汗を抑制する効果も期待できます。
内関 (ないかん)
手のひら側で腕の横紋(シワ)の中央から肘の方に3~4センチ上がった所にあります。
吐き気、めまい、脱力感などを感じたときに、このツボを刺激していきます。
内臓機能と深く関係するツボで、特に消化器系の症状の改善に効果があります。
大椎 (だいつい)
首を前に倒したときに突き出る骨のすぐ下にあります.
ここを温めてあげることにより風邪の予防につながるほど、体温に影響を大きく及ぼすツボです。冷やしすぎに注意しましょう。
復溜 (ふくりゅう)
内くるぶしから、親指の幅二本分上がったところにあります。
腎臓の働きを高めて汗を出す働きを正常にしていきます。
湧泉(ゆうせん)
足の裏のほぼ中心にあり、押すと元気が湧いてくるツボです。
血液の循環を改善させて首や頭の血行をよくしていきます。
メディア掲載情報
●北海道放送
夏本番・・熱中症対策に注意
●FYTTE
夏を元気に乗り切りたい!「ペットボトル冷灸」で熱中症&汗対策ツボ5選
●シブヤ散歩新聞
渋谷ヘルスケア散歩 No.1 熱中症対策に、ペットボトル冷灸
参考資料
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私が書きました!
川﨑 真澄MASUMI KAWASAKI
鍼灸師
所属:グラン治療院横浜スパイアス院
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