【鍼灸師が解説】舌でわかる健康チェック
- 2019年08月25日
- お家ケア
自分の舌、観察してますか?
東洋医学ではその人の舌の状態を見て、健康状態をみる「舌診(ぜっしん)」という診断法があります。舌にその人の健康状態が現れるため、舌の状態を正しく観察できると健康のバロメーターにもなります。今回は「舌診」について、簡単にできるセルフチェック法なども含めてご紹介していきます。ぜひ日頃の健康管理にもなりますので、参考にしみてください。
舌診とは?
舌の状態をみてその人の健康状態を診断する方法です。舌は粘膜組織のため、下の血液の色や血流の状態がわかりやすい部位です。また新陳代謝が活発な部位のため、体調や体質などが舌の色や形に反映されやすいのです。次の5つのチェックポイントを参考に自分の舌の状態をチェックしてみましょう。
舌の5つのチェックポイント
1.色
血流の状態や温度がわかります。白っぽいほど栄養不足や冷えている状態。
2.大きさ、形
水分量の状態。
体のむくみや乾燥状態が現れます。
むくみが強い場合、舌の横に歯形がつくことも。
3.舌苔(ぜったい)※
舌苔の色や厚さをみます。
※舌の表面に付着している苔のこと。
4.舌の裏の血管
舌の裏にある静脈の状態をみます。
静脈が浮き出ている場合、瘀血が溜まっている可能性も。
5.舌の動き
舌の筋肉を動かす動作は自律神経の影響を受けます。リラックスした状態で”あっかんべー”をしてみて、舌がまっすぐ出せるか確認しましょう。
舌でわかる!身体の不調
ここからは実際に写真をみながら解説していきます。
健康な舌
健康的な舌は、淡いピンク色で舌の表面に白い舌苔が薄くはえています。
また舌の動きや形にも異常はありません。子どもの舌によく見られます。
舌のふちがギザギザ、歯形がある
水分代謝が悪く、余分な水分が体内に溜まっている状態。
むくみや冷え、慢性的な疲労が溜まっているタイプによく見られます。
雨の日に体調が悪化する人もこのタイプが多いです。
赤みが強い
舌が赤く、苔が少なめです。一見するとキレイに見えますが、赤みが強い場合は熱で身体全体が炎症を起こしていて、水分不足な状態を表します。
胃に熱がこもりやすいタイプです。
舌苔が黄色い
このようなタイプも体の内側に熱がこもっている状態を表します。
上の熱タイプとの違いは、熱に加えて湿の影響も受け、「粘り」がある状態。
体の抵抗力が落ち、胃腸のバランスが崩れている可能性も。また口臭も強くなっています。
舌裏の血管が膨らんでいる
舌の裏側にあり目視できる血管を『舌下静脈』といいます。この血管が黒く膨らんでいる場合、血液循環が滞っているサインです。
左右の血管で膨らみに差がある場合も注意です。
ここでご紹介した例はあくまで一例ですが、当てはまるものがないかチェックしてみてくださいね。
舌診を行う際の注意点
舌診を行う際の注意点としては、できるだけ同じ環境や時間帯がおすすめです。部屋の照明や観察する角度などによって見え方が異なる可能性があります。また食後は飲食物の影響を受けて舌が着色しますので、食後の時間帯は避けることをオススメします。日々の習慣に取り入れることで自分自身の体調管理にも目を向けてみましょう。
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川﨑 真澄MASUMI KAWASAKI
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