鍼灸治療:どのような疾患に適しているか
- 2023年10月18日
- 身体の悩み
鍼灸療法は古代から伝わる伝統的な治療法であり、現代医療においても注目されています。
今回は鍼灸治療の幅広い臨床応用に焦点を当て、
どのような疾患や症状に適しているかについて
いくつかご紹介させていただきます。
疼痛管理と鍼灸治療
特に慢性疼痛や急性疼痛に対して疼痛の軽減に役立ちます。
鍼灸の針や圧力刺激は、神経終末や筋肉に作用して
痛みの感覚をブロックまたは緩和することがあります。
長期にわたって続く慢性疼痛(例:腰痛、頭痛、線状痛症候群)に対しても
鍼灸治療は薬物療法に代わる選択肢として使用されます。
また、鍼灸は疼痛管理において依存性のある薬物の使用を減少させる役割を果たすことがあります。
腰部疾患
急性腰痛(ぎっくり腰など)、慢性腰痛、腰椎ヘルニア、筋膜性腰痛
梨状筋症候群、坐骨神経痛
頭痛疾患
筋緊張性頭痛、後頭神経痛、片頭痛
関節炎(痛)
変形性膝関節症、変形性股関節症、関節リウマチ
ストレスと不安の管理
鍼灸がストレスや不安症状の軽減にどのように役立つかを探り
リラクゼーション効果や心身のバランスを整えることができます。
主な疾患
自律神経失調症、ストレス、不眠、更年期障害
消化器系の問題と鍼灸
鍼灸治療を行う事で副交感神経が興奮します。
副交感神経は身体をリラックスさせる神経で睡眠時や休んでいる時に働き
胃腸の働きにも関与しています。
消化器系疾患
過敏性腸症候群、胃潰瘍、逆流性食道炎、便秘、胃部不快感、食欲不振
肝機能障害、肝炎
免疫力と鍼灸
免疫疾患などは免疫系が異常に活性化し、自身の組織を攻撃する疾患です。
鍼灸治療は、免疫系の過剰反応を抑制し、炎症を軽減し、
関節痛や皮膚症状を改善するのに役立つ可能性があります。
免疫系疾患
全身性エリテマトーデス、クローン病、潰瘍性大腸炎
多発性皮膚筋炎、全身性硬化症(強皮症)
アレルギー疾患
アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎
上記の疾患が全てではないのですが代表的な疾患をまとめさせていただきました。
鍼灸治療は多くの疾患や症状に対して有益であることが示されており
自然治癒力を活性化し、身体と心のバランスを調整する重要な方法の一つです。
しかし、鍼灸治療を受ける際には、専門の鍼灸師や医療専門家との協力が不可欠です。
治療内容について何かお困りなことがありましたらいつでもご相談ください。
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私が書きました!
佐戸井 恭市KYOICHI SATOI
鍼灸師
所属:グラン治療院東京院
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