気滞(きたい)タイプについて
- 2019年05月30日
- 冷えのこと
最近ため息が多い、イライラしてお腹が張る感じがある・・顔はのぼせるけど、足が冷える・・
なんて方は気滞(きたい)が関係しているかもしれません。
今回は気滞(きたい)タイプについてご紹介いたします。
気滞(きたい)タイプの特徴
気の巡りが悪く滞りがちなので血をうまく動かすことができず冷えてしまいます。
冷えのぼせがある(下半身は冷えているけど、頭や顔がのぼせる)
生理前にイライラしたり過食になる
気分にむらがある
普段からストレスが多い
胃もたれ感がある
ゲップやおならが多い
月経前に胸がはる
自律神経が乱れ易い
胸や喉がつかえた感じがする
お腹が張る
動悸や吐き気がある
焦りや不安感がある 等
気滞はストレスやプレッシャーの精神的要因が大きく関係しています。気を巡らす作用のある臓腑「肝」は「怒」の感情と関係しているので、イライラしたり逆に落ち込んだりしやすいことも特徴の一つです。また気が巡らないことから、ゲップやため息など正常の気の巡りとは逆の流れが起こります。
気滞タイプ・冷えの方におすすめのツボ
太衝(たいしょう)
足の親指と人差し指の骨が合わさったところの少し手前にあるツボ。気を巡らす臓腑「肝」の調子を整えるのに効果的なツボです。イライラや頭痛、めまい、目の疲れにもおすすめです。
内関(ないかん)
手首から指3本分上にあるツボ。乗り物酔いやつわりなどでムカムカする場合、食欲不振などにも使われるツボです。
おすすめ漢方
加味逍遙散(かみしょうようさん)
体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症 等
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
精神的な不安や緊張による胃腸の不調、神経をしずめて、心と体の状態をよくします。また、咳や吐き気をおさえる作用もあります。不安感や緊張感、イライラ、抑うつ、不眠、神経性の胃炎や動悸、めまい、さらに喘息や気管支炎などにも適応します。
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
比較的虚弱な体質の人に向くとされる。疲れやすく、神経が過敏になることで起こる不眠症、イライラ、不安などを改善する。
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
神経の高ぶりをおさえ、筋肉の“こわばり”や“つっぱり”をゆるめて、心と体の状態をよくします。吐き気や食欲不振にも。
「気」の滞りを発散させること、つまり「気晴らし」には体を動かすこともおすすめです。「気」には「血」を巡らせる作用もあるので、血流を滞らせないためにも気の巡りを良い状態に保ちましょう。
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私が書きました!
川﨑 真澄MASUMI KAWASAKI
鍼灸師
所属:グラン治療院横浜スパイアス院
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