日常生活での腕の痛みについて
- 2023年08月20日
- ツボ
こんにちはグラン治療院の中村です。
私たちの生活において腕は重要な役割を果たしています
しかしその一方で、腕には様々な負担がかかることがあります。
腕に生じる痛みの中でも特によく知られているのが
「テニス肘」「野球肘」の2つの疾患です。
私は学生時代にテニスを行っていましたが
「フォアハンド型テニス肘」 一般的にはと野球肘と言われますが、怪我をした経験があります。
ラケットで振ることさえも痛みがありますし、日常生活の様々な動きで支障が出た記憶があります。
最近ではテニスや野球をされていないお客様の中でも腕の筋疲労により
「テニス肘」「野球肘」に悩まされる方が多い印象です。
これらの疾患は単にスポーツを行っている方だけでなく
日常生活での動きの中でも起こりうる疾患でもありますので
仕事場での作業や家事育児などで腕への負担がかかっている方は
是非最後まで読んでいただけたらと思います。
まずは上記にもご紹介させていただきました
「テニス肘」「野球肘」について簡単にご紹介させていただきます。
①テニス肘について
テニス肘(外側上顆炎)は肘の外側に痛みと違和感を生じる状態のことを指します。
主にテニスなどのラケットスポーツをする際に繰り返し行うことで引き起こされることが多いですが
スポーツ以外の活動でも発症することがあります。
この痛みは肘の外側の腱や筋肉が炎症を起こすことによって生じます。
具体的にはラケットを握る際の握力やスイング動作によって外側の腱に負担がかかり
その結果として腱が炎症や微小な損傷を起こします。
日常生活での動きでもテニス肘に関係する動作がいくつかありますのでご紹介させていただきます。
1.手の握る動作
日常的な手の握る動作、例えばドアノブを回す、物を持つ、調理をするなどの際に痛みを感じることがあります。
このような動作は肘の外側の腱に負担をかけるため、痛みを和らげるためには力を抑えて行うか、
できるだけ握る動作を避けるよう心掛けましょう。
2. ピンセットを使う動作
ピンセットを使って小さな物をつまむ動作も、「テニス肘」による痛みを引き起こす可能性があります。
この場合、握る力を分散させるために複数の指を使用したり
ピンセットを使わずに他の方法で物をつまむ工夫をすることが役立ちます。
3. 手首を伸ばす動作
手首を背屈させる動作(手の甲が上を向く)も痛みを引き起こすことがあります。
これを避けるために、手首の負担を減らすように意識して物を持ったり、活動を行ったりしましょう。
4. 手の上げ下げ動作
手を上げ下げする動作も痛みを誘発することがあります。
物を取ったり置いたりする際には、できるだけ肘を曲げた状態で動作することで肘への負担を軽減できます。
5. 重い物を持つ動作
重い物を持つ際にも、「テニス肘」の痛みが強まることがあります
重い物を持つ際には、できるだけ均等に重さを分散させるよう心掛けるか、
他の方法で持ち運ぶ工夫をすることが大切です。
続いては野球肘に関してご紹介させていただきます。
②野球肘について
野球肘(外側上顆炎)は主に野球などのスローイング動作によって引き起こされる状態で
肘の内側に痛みや不快感が生じる特徴があります。
野球肘は特に投球動作やスローイングによる急激な負担が肘の内側にかかることで起こりやすいです。
成長期の若い野球選手に影響を及ぼすことがおおいため
「リトルリーグ肘」とも呼ばれることもあります。
肘の内側に痛みや腫れが生じることで
投球時に痛みを感じることや制球の悪化、パフォーマンスの低下などが起こる可能性があります。
野球肘は上記でご紹介させていただきました「テニス肘」と日常生活での動きで起こる痛みの場面が
似ていることもありますが野球肘特有の痛みが出る場面もありますのでご紹介させていただきます。
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私が書きました!
佐戸井 恭市KYOICHI SATOI
鍼灸師
所属:グラン治療院東京院
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